古典の素読と早読み音読が脳を耕す

世界に誇る日本の教育メソッド「素読」

Jilit’s とは、 JuniorIndependentLearning &IntelligenceTrainingSchool の頭文字を自立学習になぞらえて作った塾名です。 Independent Learning = 自立学習 Intelligence Training = 知能訓練、ここでは「学習基礎力訓練」のことを言います。 子供楽集塾ジリッツは、「自立学習」ができる子の育成を目的としています。 学ぶ意欲があり、自分で読み、よく考え、自から調べ、練習が必要なものはすすんで練習することが出来るようになる子の育成です。そのためには、「学習基礎力」=勉強するための力が必要です。 まず、読む力、感じて考える力、そして調べる力です。勉強の中身の基礎ではなく、「勉強するために必要な力」です。「勉強の80%は文字を読むこと」と言われます。読む力をつけない限り「学習力」は上がりません。 日本のほとんどの学校では、国語に限らず英語でも説明は日本語で行います。当り前のことですが、日本語=国語をしっかり勉強しておかないと教科書を読んでも意味が分からないという事になります。 「読むのを面倒くさがらない」 読書はとても大事ですが、いくら子どもに「本を読みなさい」と言ってもなかなか読みません。なぜでしょうか? 活字を読むのが面倒くさいのです。実は大人も同じなのです。新聞折り込みのチラシや学校からの案内などですら字が多いと読むのが面倒になります。ですから、活字に慣れ親しむことが大切なのです。では、そのためにはどうしたら良いか。やはり子どものときにしっかり訓練しておくことです。 その訓練とは、誰にでもできる「古典・名文の素読」 日本語は、世界の言語の中でも一番難しい言語の一つです。 特に文字は、ひらがな、漢字、カタカナと3種類の文字を使います。英語はアルファベット26文字の組み合わせですが、日本語は、ひらがな、カタカナでそれぞれ約50音、漢字は現在小学校で習うだけでも1006文字にもなります。 「難しい漢字は、小さい子が覚えるのは無理」と思っているのは、大人の認識が誤っています。 私たち大人が中学校の時に覚えさせられた『平家物語・祗園精舎』では、「ひとえに風の前の塵に同じ。」までの僅か4行でした。しかし、当塾の小学校1年生は、びっしり書かれた1ページで「まぢかくは六波羅の入道前太政大臣平朝臣清盛公と申しし人の有様、伝え承るこそ、心も詞も及ばれね。」まで、ふり仮名も無く読めるようになり、更には、暗誦までできるようになります。 世界に誇る日本の教育メソッド「素読」をパワーアップ 「早や読み音読・暗唱」で集中力・記憶力・頭脳回転力・読む力を高め、日本語の「音の響き」、「言葉のリズム」を浸み込ませることが、学習基礎力(=勉強するための力)の基礎をつくります。

日本語の基礎の基礎
なぜ「素読」が良いのか?
「素読」とは、意味が分からなくても「大きな声で音読する」訓練です。
昔は、早い子は5~6才位になると論語などを「素読」させられました。ですから、難しい漢字でも読むことができるようになりました。
また、昔寺子屋では「往来物」といって、書状とその返事、つまり往来する一対の手紙を手習いの教科書としました。ほとんどが師匠や子どもの親が自ら書写したものです。これらの文章言葉を、師匠が字突き棒で一文字一文字指して素読を訓練しました。
勉強の成績が良くない子でも歌を覚えない子はほとんどいません。何回も歌って練習すると、リズムに乗って歌詞を自然に覚えてしまいます。歌詞の中に、子どもたちにとって難しい言葉が入っていても、意味など気にせずに覚えてしまうのです。しかし、なんとなく言葉の区切りや言い回しを覚えます。
母国語の言葉を声に出して読むという訓練の大切さは、音(オン)の響き、リズムなどを染み込ませていくことにより、言い回しや言葉の区切りも分かり、語彙も増えてゆくのです。ですからこの「素読」という訓練は、例えて言えば、「よい作物が育つために土を耕す」作業と同じなのです。勉強の中で使われる言葉を理解しやすくするために、「言葉を使う脳を耕す」ことになり大切な訓練なのです。